水道水の不安を考える

水道水の不安を考える

水道水の安全性に不安を持つ方が増えていますが、具体的にどういう点が不安を引き起こしているのかを考えてみます。

2011年の3月11日の東日本大震災とそれによる福島原子力発電所の事故により、大量の放射性物質が大気中に発散され、セシウムをはじめとする放射性物質が実際に東京都内の一部の浄水場で検出されたことは記憶に新しいところですね。

この放射性物質による汚染の不安は水道水に対する不安の中でも比較的最近ですが、以前から言われていたものとしては水道水の水源の水と浄水場で殺菌消毒する際に使用する塩素が反応してトリハロメタンが生成されます。

そのほかにもクロロ酢酸塩、クローラル類、クロロアセトン類、クロロアセトニトリルなど多数の有機塩素化合物が水道水に残留していることがわかっています。

これらの物質の毒性はトリハロメタンの7倍という研究データもあるといわれています。

これらの塩素化合物は蒸散しないため、煮沸してもそのまま残り、場合によってはかえって濃縮されてしまうこともあり、安全性に不安が残ります。

昔の日本の水道水にはトリハロメタンのような発がん性物質は発見されませんでしたが、その後の高度経済成長による環境破壊が原因となって、水道水の原水となる河川が汚染されたことがこういった水道水に塩素化合物が精製される原因と考えられています。

また水道水のろ過方法が以前の方法から変わって急速濾過法に変わったためとも考えられています。

この方法は効率的に水処理できるというメリットはありますが、アンモニア臭をはじめとする臭気が残りやすいために、塩素使用量が増えてしまうというデメリットがあります。

高度経済成長による大量消費社会の到来が水道水も短時間で効率的に殺菌処理する必要が高まったために、こうした殺菌方法をとらざるを得なかったということが、現在の水道水の安全性に疑問符がついた原因のひとつであると考えられます。

水道水の安全性を担保する根拠ともいえる水道法については厚生労働省のホームページで詳細が確認できますが、いささか時代にそぐわないと感じるかもしれませんね。

2014年4月 5日|